みなさんこんにちは!苦瓜です。
今日は、少し聞き慣れないマーケティングについて話をしようと思います。
その名も、「ニューロマーケティング」です。
ニューロは神経や神経組織といった意味を持つため、脳に関する立場から見たマーケティングであると、なんとなく推測できる人も多いのではないでしょうか。
実は、この「ニューロマーケティング」のデータを十分に活用することができれば、今後あなたは集客やセールスに困ることはなくなるかもしれません。
なぜなら、文字通り人間の神経や脳の働きを理解した上で売り上げを構築していこうとする手法だからです。
人間の脳の仕組みを理解するということは、人の考え方の癖や行動パターンを理解することでもあります。
それができれば、鬼に金棒だと思いませんか?笑
今日は、そんな「ニューロマーケティング」について詳しく話していきましょう。
ニューロマーケティングとは
ニューロマーケティングは、脳科学の観点からマーケティングの状況を図っていく試みのことを意味します。
普通、マーケティングの状況は統計的にデータを解析したり、テストを何度も来り返し行うことで把握していくのですが、ニューロマーケティングでは消費者の脳の反応を計測することによって、マーケットでの行動原理を調べていきます。
このような一般的なマーケティング手法は、消費者のアンケートなどから得られる見た目の情報を得る場合が多いです。
そして、そのような統計的データは、必ずしも万人がすべて当てはまるような確実な情報であるとは言えません。
しかし、ニューロマーケティングでは、消費者の脳をモニターしていくことで、見た目の情報だけではなく消費者の本来の感情面を認識した正確な情報を取得することができます。
つまり、ニューロマーケティングは脳の反応を直接的に確認することになるので、正確性がより向上し、消費者の本来のマーケットに対する反応を知ることができます。
この研究は、特に海外で活発に進められている分野であり、現在でも発展途上の研究分野です。
ニューロマーケティングを実現するためには脳の反応を確認するための機械が必要です。
脳の反応データを機械に落とすことができ、そこではじめて統計的なデータをとることによって、それまでとは異なったマーケティングの事情が見えてくることになります。
消費者の意思決定プロセスには謎になっている無意識の部分が非常に多いのですが、脳科学を利用すればこの点を解明することができると期待されています。
ニューロマーケティングの方法
ニューロマーケティングといっても、そのデータ収集の方法にはいくつかの種類があります。
ここからは、その方法について話していきましょう。
脳の解析
ニューロ(脳)というからには、やはり脳そのものを調査していく必要がありますよね?
そのためには、MRIを用いて脳の活動を画像化することや脳波や血流量を測定する方法があります。
消費者の行動は、購入を決断するという言葉を発する前に決まっているとも言われています。
つまり、決断後に買った理由を後付けのように付け足していくと言うことです。
つまり、その際の脳の動きを分析することができれば、消費者の無意識の感情を紐解いていくことも可能といえるでしょう。
アイトラッキング
アイトラッキングとは、人間の視線の動きを分析していく技術です。
例えば、Aさんにある広告を見せたときに、「この広告はインパクトがあっていいねぇ~!」と言ったとします。
その場合、このアイトラッキングデータから、Aさんがその広告のどこに視線を集中させていたのか、いつ視線を動かしたのかと言うことが分かるわけです。
さらに、そのデータから、どんな色の広告がよいのか、どんな大きさの広告が良いのかを絞っていき、より良い広告を創ることも可能となるわけです。
私も、大学院で研究をしていた頃に、スポーツ動作における視線の動かし方を研究をしていた後輩がいたのをよく覚えています。
表情認識
最近、顔認識に関する機器を活用した現場が増えてきていることは、みなさんもよくご存じなのではないでしょうか?
スマホのセキュリティ解除やイベントの入場口、防犯カメラ等にもこの顔認識を使ったシステムが多用されてきています。
この顔認識機能を利用し、消費者の表情を読み取ることで感情を分析していくわけです。
以下の写真のように、あからさまに分かりやすい表情であれば感情を判断することは容易かもしれませんが、微妙な表情を読み取っていくことこそがこの表情認識の可能性であると思っています。
あっ、よくよく見ると、この写真の表情、どういう感情なのか微妙ですね。笑
ニューロマーケティングの問題点
ただ、人の脳内を調べてそれをマーケティングに利用するという側面がある以上、倫理的にその方法はどうなのかという問題があるのも事実です。
発展途上である分野に違いはなく、情報の整理や消費者のプライバシーの問題なども、今後の課題として挙げられています。
また、脳のどの分野を強調的にとらえていくのかという問題もあります。
脳の構造はまだまだ謎が多く、その点も同時に解明していくことが求められているのです。
さいごに
今日は、「ニューロマーケティング」について話をしてきました。
皆さん、いかがだったでしょうか?
実は、マーケティングの手法というのは数え切れないくらいたくさんあります。
その中でも、今回紹介した「ニューロマーケティング」というのは、人間の無意識や根本となる部分に迫るとても興味深い分野だと思います。
まだまだ発展段階ではありますが、個人的には、従来のマーケティングから得られた膨大なデータとうまく合わせていくことで、精度の高い予測モデルが構築でき、様々な場面で有効活用できることを期待したいと思っています。
今日も最後まで読んで頂きありがとうございました!
苦瓜 一斉
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